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2025/05/14 22:33 |
Witch:マクロスF―23話 アルシェリ 感想


マクロスFの23話の感想です。

※注意書き↓
シェリル好き、アルト×シェリル派(アルシェリ派)、反ランカ(アンチランカ)視点での感想です。
ランカ派・ランカ好き向けの感想ではありません。




22話の展開で、シェリルと寝たかと誤解しかねないような描写すらあって、
やっとシェリルを選んでくれたと思ってたのに、
23話終盤のアルトの言葉で撃沈された感じ。
続きが気になって生で見たっていうのに…。
今は、
昔に比べると、
良くも悪くも、
現実・架空にかかわらず自己投影しやすくて、
すごく感情移入して見てしまうから、
23話でのショックが薄れるのに、だいぶ時間がかかった。
見て2・3日は、ブルーな気分が抜けなかったな。
「アルトはシェリルの側にはいるけど、気持ちはランカにある」
としか受け取れないような描写があったから。
それなら、「側にはいられないけど、心は側に」という状況のが断然いい。
側にいるのに心が他にある程、残酷な事ってないよ。
あの描写では、
「SMSに入った動機はランカ。
 でも、今一番したいことはフロンティアを守ること。
 だから、たとえランカでも、
 敵となるなら、大事なもの(シェリルとか、フロンティアとか)を守るために殺す」
という感じには思えない。
むしろ、
「SMSに入った動機はランカ。
 その後の行動も動機はランカ。
 今思えば、一番守ってやりたかったのがランカだった。
 だから、ランカが敵となるなら、あえて俺が殺す」
みたいに思える。
あれでは、シェリルが泣いたのも、
「私だけを思ってはもらえない」と感じたからではなく、
「やっぱり一番はランカか。自分には同情だけか。」
と感じたからみたいに見えてしまう。
見てしばらくは、
「アルトがランカを好きって決定打になるかも…」という不安が強くて、
こういう感じにしか受け取れなかった。
でも、
冷静になって状況を整理していけば、決定打ではないですよね?
アルト自身が、ランカを好きだとか愛してるとか口にしたわけじゃないし、
シェリルに対しては同情だけだと言ったわけでもない。
不幸な状況にある人が、
自分に向けられる優しさを同情としか受け取れなくなるのも、
当然の事。
それが、死を目前にした人となれば、尚の事。
それに、
辛い状況の人を見て、優しくしたり、支えてあげたりするときって、
どんな場面でも、少なからず、同情する気持ちがあるものじゃないでしょうか。
どんな人も、
角度を変えれば、お互いの状況に上下が存在するもの。
実際に、
全ての面で相手と同じ状況になることなんて、ありえないわけだし。
でも、人が支え合おうとする理由が、ある意味、ここにあるのも事実。
私は、愛情と同情は、同時に存在するものだと思います。
辞書で引いたら、
同情は「他人の感情、特に苦悩・不幸などをその身になって感じること」、
愛情は「深く愛するあたたかな心」、
とありました。
場合によっちゃ、この二つの感情は、自身でも見分けが付かなくなるもの。
戦場のような、危機的状況下での恋が実らない…と言われるのには、
こういう理由もあるんじゃないかな。
オズマが
「その時々の感情に流されてるんじゃないか」と、
流されるのがいけないこと…みたいに言ってましたが、
人間てそういうものじゃないですか?
特にアルトは、まだ精神的にも年齢的にも子供なんだし。
そりゃ、
軍事的に物事考えたり、
目先の欲望に負けたり…というシチェーションなら、
流されるのがよくないのは分かるけど、
別にあの時のアルトって、そういうわけじゃないと思う。
人間は本能に従って生きる生物だから、
たとえ状況に流されたとしても、
本当に望まないことだったら、できないし、
とっさに、思ってもみないことは口にできない。
少なくとも、感情が付いていかないはず。
当然、感情のない言葉は、相手に届かない。
誰かと話していて、聞く気があるかないか分かるのと、同じことです。
ランカが去る時、アルトはとっさに行くなと言いました。
とっさの言葉は、本音です。
シェリルが歌い続けると言った時、
抱きしめ、側にいると言って、それを聞いたシェリルは泣きました。
シェリルが泣いたのは、
アルトの言葉に気持ちがちゃんとあって、それを感じたからだと思う。
アルトの中で、
「空が好きで、飛びたかった」
「ランカを守ろうと思った」
「ランカをバジュラの所に行かせたくなかった」
「シェリルを支えてやりたかった」
っていうのは、
きっと、全部本当なんですよ。
23話でアルトの心情が理解し辛いのは、
「アルトが、
 シェリルの事に触れず、ランカに関してだけ吐露したために、
 どういうつもりで言ったのかが分かりにくい。」
「口にしたアルトと、それを耳にしたシェリルで、解釈が異なっている。」
「シェリルは病気が進行し、以前よりも死が目前の状態。」
「クランの反応を、
 『それがお前の選択か』とか、無言で目を潤ませる感じにしておけばいい所を、
 『それがお前の愛か』と言う描写にしたために、
 アルトの台詞よりも、クランの台詞の方に意識がいってしまう。」
ってのが主な理由じゃないでしょうか。
もうちょっと、分かりやすい脚本にすべきだよね。


しかし、
こんな微妙な展開になるぐらいなら、
何も人間関係が清算されてないという批判が出ても、
マクロス7みたいに、
完全に視聴者が好きなように受け取れる展開の方がよっぽど良かった。
23話の流れは、正直、理解できない。
「求められた役を演じてしまう」という性質が、
何故シェリルに対してだけ当てはまってるような流れになるのか…。
むしろ、
その表現はランカに対しての方が当てはまりやすいし、
少なくとも、
シェリルに当てはまはって、ランカに当てはまらないという事はないはず。
ランカの事は、
やたらと過保護に反応し過ぎで、
同じ目線で話してるようにはとても見えなかったから、
妹的存在として、
オズマみたいな感覚で執着してるとしか思えないのに…。
事実を知らされずに周囲に振り回される様を、
無意識に自分と重ね見てしまって、
放っておけなくなってるような感じもしたし。
ランカを救うことで、自分を救おうとしているとしか思えない…。


私は、
シェリルの方が不幸だからって理由で、肩入れしてるわけじゃないです。
確かに、
選択肢があって、どちらも嫌いじゃない場合は、
より不幸な方に味方しやすい傾向があるかもしれないけど、
いつもってわけじゃないし。
やっぱ、
最終的には誰でも、
「どっちが好きか、大事か」ただそれだけだと思うんですよね。
それでもって、
残念ながら、
嫌いな奴の幸せまで願ってあげられるほど人間できてないから、
アルトとランカの両想いが成立するのだけは
どうしても認められない。
結果的にすれ違って実らないとしても、
一時的にでもアルトとランカが両想いになるのは認めたくない!
今回初めて思ったけど、
どうせ振られるなら、
嫌いな奴とくっつかれるよりは、
同性愛でも、
自分が好感持てる奴とくっつかれた方がまだいい!
同性愛やBLに対して、
ある程度は抵抗を持っちゃうけど、
それでも、
「実はミシェルが好きだったんだ!」とかカミングアウトされた方が、
よっぽど受け入れられた。
ミシェル、普通に好きだったから。
実際、この作品の中では、
パートナーにするならミシェルだろって思ってたし、
性格的に見てて、
自分が一番何かしてやりたいなーと思うのも、
男の中ではミシェルだったし。
結果的に振られるのなら、
自分の好きな奴は、自分でも惹かれる相手を選んだんだと、
納得して諦められる形で終わりたいし、
せめて、好きな相手の幸せを願える形で終わりたい。
相手がランカだったら、
自分の好きな奴は
自分よりもアレをとったのかと、
ランカだけじゃなく、
自分自身や好きな奴までも嫌いになりそうな気がする…。
まぁ、あくまで架空の話なので、
現実の恋愛では、
微妙に感じ方が違ってくるだろうけど、
基本的には、似たような感じ方をする気がするなぁ。
 

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2008/09/17 21:05 | ■マクロスF―マクロスフロンティア

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