マクロスFの最終話の感想です。
※注意書き↓
最終話については、ほぼ不満しか書いてありません。
全体の感想としても、反ランカ故に、4割ぐらいは不満が残る感じです。
シェリル好き、アルト×シェリル派(アルシェリ派)、反ランカ(アンチランカ)視点での感想です。
ランカ派・ランカ好き向けの感想ではありません。
「ぜ…全力でカラオケ大会!?」
最終話を見ながら最初に思ったこと。
話の雰囲気で、これじゃ誰も死にそうにないな…と思った。
結果、
「生き残りたい」「生き残りたい」と歌い過ぎたせいか、
生き残り過ぎちゃったじゃん…。
三島レオンまで生き残っちゃって。
奴は、戦艦ごと爆死するとばかり思ってたのに。
はっきり言って、死んだのグレイスだけじゃないか。
他に死んだの、キャラが特定できる奴では、アルトの部下だけでしょ?
しかも、誰にも気付かれることなく死んだような…(汗)。
マクロスFって、一応、大人向けアニメなんだよね?
前回までの、あのシリアスは何だったの!?
なんなの!?あの、セーラームーンとかプリキュア的な最終戦は。
てか、少なくともセーラームーンの最終戦は、もうちょっと感動的だったよ?
君ら、戦争してたんじゃなかった?
戦争してるのに、あんな痛みもなく、綺麗に終わっちゃダメでしょ?
あんなふうに綺麗に描いちゃうから、
それを見た一部のおバカさんが、戦争をいいものだと誤解するんでしょ?
しかも、言葉も通じないくせに、なに速攻でバジュラと和解してんの?
なんか、ミシェルの死は何だったんだと、悲しくなってくる。
どんな理由であれ、
自分の友達とか好きな奴殺されたら、
謝ったとしても、簡単には許せないものだよね?
それを、なんで言葉も通じないのに、そんなあっさりと!?
バジュラって、
『風の谷のナウシカ』のオウムみたいに、
人間の住む環境を良くしてくれてるわけでもないし、
たとえ、バジュラ的に遊んでる感覚でうろついてるんだとしても、
人と桁違いにサイズが違うから、
人からしたら、自分達の住む環境を壊す存在になるわけでしょ?
人間に恐怖心がある限り、受け入れられるわけがないって。
ほんと、どうかしてる。
バジュラがいきなり人を受け入れるって流れも、理解できない。
散々人間を攻撃してきたのに。
ランカ以外の存在(シェリル)と対話できたからって、
それだけじゃ、
人間を危険視しなくて済むようにはならないって。
もっと沢山の人と対話したって言うんならともかく。
バジュラが人を理解したって設定にしたいなら、
数的にも時間的にも、もっと人と接しない限り無理。
それに、
ランカやシェリルの歌(フォールド波のある歌)って、
バジュラの動きを封じるものじゃなかったっけ?
あんなに歌いまくってるのに、バジュラ、普通に動いてたけど。
それとも、歌い手の意思や感情で、効果が変わるものだったの?
確かに、
歌い手の感情でコントロールできるっぽい描写も、なくはないけどさ。
今までの描き方だけじゃ、
「フォールド波のある歌には、バジュラの動きを鈍らせる効果がある」
っていうのが前提で、
「歌の効果は、歌に込める思いの強さに比例する
(例:魔法の詠唱で、魔力を多く込めると、威力が増す)」
って感じにしか見えないよ。
そもそも、
バジュラはコミュニケーション能力を持たず、
一体では脳のシナプスみたいな存在でしかないって言ってたのに、
なんで愛クンは、
自我をしっかり持って、ランカになついてたんだ!?
なんか、その辺、もうちょっと分かりやすくしてほしかった。
バジュラの菌持ってる人とはコミュニケーションができるとか、
バジュラはフォールド波で対話するとか、
愛クンはバジュラの突然変異とか、
ちゃんと納得できる設定を加えてほしかった。
シェリルの生死について。
正直、あまりに微妙な助かり方で、どうにもプラスに受け取れない…。
ランカの不思議パワーでシェリルの病気治ったー!って…それは…ちょっと…。
しかも、なんでランカにそんな事できんの?
バジュラの菌腹に持ってるだけで、ただの人間でしょ?
バジュラが治してくれたっていうならともかく…。
なんか、
『風の谷のナウシカ』っぽい要素が、そこここに見られるけど、
その割に、ナウシカみたいに、話の筋が通ってない。
ナウシカでは、
ナウシカの命をオウムが助けたのは、
ナウシカが命がけで仲間を助けてくれた事への恩返しだから、
納得できる。
でも、シェリルって、
別にバジュラに何かしてあげたってわけじゃないじゃないよね?
しかも、他のバジュラ菌に感染した人は命を落としてるのに、
シェリルだけ何の理由もなく助けてもらえるって、
なんか、都合良過ぎじゃない?
それだったら、他の感染者も、皆いっせいに治るって方がまだ分かる。
あと、映像的にも、あれじゃ、治ったって分からない人いると思うんだけど。
菌が消えるんならともかく、
腹に転移して、ランカと同じになったわけでしょ?
そんなん分かりにくいって…。
それに、それって、いい事なわけ?
またいつか、今度はシェリルまでバジュラにさらわれるはめになるんじゃないの?
ちょっと、いい事とは思えないんだけど…。
私、シェリルの病気が治る方向には、
全くと言っていいほど、想像してなかったんですよね。
だから、万が一治るとしても、
「バジュラの血を偶然浴びちゃって、終戦後に検査したら、抗体ができてた」とか、
「終戦後、バジュラの体を研究して、抗体が見つかった」とかって感じに、
治る兆しが見えたり、
完治ではないけど50才ぐらいまでは生きられる、
って感じだと思ってたんだけどなぁ。
バジュラとの戦争さえ終われば、シェリルも治療を受けると思うし。
現実味があって受け止められるケースだと、この程度が限界。
ちゃんと、現実味がある上での終わりにしてほしかった。
あまりに現実味がないと、どうにも感動できない…。
ランカについて。
最終話ぐらい、ムカつかずに見られる展開を望んでましたが、
無理でした。
衣装も、
そのまま白いドレスでいれば、少しはまともに見えたのに、
お子様にしか見えない、オープニングの服に着替えるし…。
極めつけは、シェリルへのビンタ。
なんでシェリルが、アンタにぶたれなきゃならないわけ?
勝手に憧れて、
相手が理想の姿じゃなくなったら、
その苦しみを理解しようともせずに叩くのか。
自分の理想像を他人に押し付けて、昇華しようとしてるだけじゃん。
いい加減気付けよ…。
それに、言うにしたって、他にもっと言い方があるでしょーが。
そもそもね、
敵地に勝手に乗り込んだ上に、
結果的に操られて人類滅ぼすのに加担してた奴に、
他人を非難する資格があるわけ?
シェリルは、あんなに辛い状態でも、必死に戦ったのに。
感謝されるならともかく、
あんな仕打ちを受けるなんて、ありえない。
ランカは他人にどうこう言う前に、
自分の行動を深く反省するべきだよ。
実際、反省したって戻らないものもあるんだから、
せめて反省ぐらいちゃんとしてくれないと、
犠牲になった命も浮かばれないし、
かえがえのないものを失った人達も救われない…。
最終話は他にも疑問点がある。
まず、シェリルが倒れた辺り。
あれで一度死んだってことなのか、
それとも、
バジュラ菌がシェリルの全身をのっとって仮死状態になったってことなのか、
どういうことなのかがよく分からなかった。
あと、
なんでアルトは、シェリルが倒れた瞬間を、イヤリングで察知できたんだろ…?
シェリルのイヤリングって、歌を察知できるだけじゃなかったの?
仮に、
シェリルの声に含まれるフォールド波を察知してるとしても、
「声が途切れた=倒れた」とは限らないわけでしょ?
シェリルは映像で中継されてたから、
それで分かったっていうなら納得なんだけど、
あんまり、そういう風には見えなかったんだよね。
どっちかっていうと、第六感で感応してるっぽかった。
ガンダムのニュータイプかよ!?(笑)
シェリルの意識の中に、アルトとランカが出て来たのも、
第六感で感応したってこと?
だって、
ランカだけなら、バジュラ菌の力かなーとか思えるけど、
アルトがいたってことは、そうじゃないってことだよねぇ。
全員、意識を失ってるとかだったら、
意識の中で出会っても、まだ分かったんだけどなぁ。
さっぱりわけが分からん。
ブレラが言ってた事も、
結論に至るまでの流れを省略し過ぎじゃない?
なんでブレラは、
グレイス達につながれてて、
人はどこまでいっても一人だと思ったわけ?
そこをちゃんと説明しないと、
何が言いたいんだか、視聴者には伝わらないんだけど。
普通、
どこまでいっても一人なんだって結論は、
「誰かに先立たれる」
「自分が先に死ぬことが分かる」
「どんなに近い存在になっても、同じものにはなれない」
「他者を完全に理解することはできない」
「周りに誰もいない」
「誰にも求められない」
「どんなに求めても、返ってこない」
等の前提があった上でしか、
出て来ないものだし。
ブレラの場合は、
グレイス達につながれた状況下でってことだから、
当てはまるとしたら、
「誰にも求められない」
「どんなに求めても、返ってこない」
ってとこかな。
ブレラという人格は、
望む望まないにかかわらず、
求められることも、受け入れられることもなかっただろうし。
ブレラの台詞が、
「お前達につながれていてよく分かった。
人は求められなければ、どこまでいっても一人だ。」
とかだったら、
こういうニュアンスが、
もう少し分かりやすかったんだけどねぇ。
後に続くグレイスの台詞にしても、
「だからこそ一つになろうとしてる!
一つになれば、そんな心配は無用だ!」
ってニュアンスを含んでるのが、
分かりやすくなるしね。
恋愛の結末については、
確かに、
自分が一番恐れていた
「アルトとランカが一時的にでも両想いになる」
「シェリルが完全に振られる」
というのだけは、
回避してもらえて良かった。
ただ、
本当の意味で、読者選択性の結末にするには、
ランカに対してだけ主人公の心情を描くのは、ルール違反だよね。
(↑23話後半のこと。)
23話後半でのアルトの心理描写の後に、
アルトの心情について補足してくれないと、
読者選択性の中でも、ランカびいきで、公平な感じがしない。
主人公の心情は一切描かないか、シェリルに対しても描くか、
どっちかにしないとダメだよね。
アルトは、本当に最後の最後まで微妙だったな。
シェリルとランカが「俺の両翼」ねぇ。
あまりに平等過ぎる言い方に呆れたよ。
同じ早乙女でも、
『らんま1/2』の乱馬君は、本命が明確だったのになぁ。
ヘタレで押しに弱いのは一緒だけどさ(笑)。
あーあ。
アルトとシェリルには、ちゃんと原作で両想いになってほしかったな。
せめてほんのちょっとでもいいから、
もうちょっと、アルト×シェリルのが有力って描写が欲しかった。
歌について。
一曲一曲、もっと丁寧に使ってほしかった。
最終話だから、
他の話以上に気を遣う必要があるのに、
はっきり言って、最終回の使い方は本当にひどかった。
話の雰囲気を考えて選曲してない上に、
かかってればいいって感じだったし。
24話までの流れを考えるに、
最終話で使えそうなランカの曲って、
『アイモ』か、『愛・おぼえていますか』くらいじゃない?
最終話のタイトル知るまでは、
最終話のタイトルは、
『愛・おぼえていますか』だとばかり思ってたし。
最終話のタイトルが『アナタノオト』って、ちょっとねぇ…。
菅野さんが、
せっかく素敵にアレンジして壮大なの作ってくれたんだから、
24話の『愛・おぼえていますか』をもう一回使って、
タイトルも『愛・おぼえていますか』にしちゃえばいいじゃない!
それか、
シェリルの『妖精』にするとか、
バラードとかしっとり系の新曲にするとかしてほしかった。
全話の感想として、
やっぱり、4割ぐらいは不満が残る。
シェリルの方が、主人公の次にキャストが出ること多いし、
登場頻度や出し方から考えても、
シェリルの方押し出してるのは明らかなのに、
なんでシェリルと両想いにして終わらせないわけ!?
たまにネットで人気投票を覗いてみたりもするけど、
予想通り、シェリルの常勝だよ?
話の展開上、中盤からランカ票が増えたようだけど、
それでも、いつも、ある程度の余裕をもってシェリルが勝ってたし。
まぁ確かに、
アニメ誌では、
雑誌でまで票入れるなんて、かなりなコア層になってくるから、
ランカが若干勝ってたりもしたけど…。
作品てのは、
見た人の8割程度がまず納得できるような、
そういう展開を目指す必要があるものでしょ?
売上・人気の面でも、
視聴者の声を反映しながら作品を作っていくのは、
プロとして当然のことだし。
更に、製作者は、
どのキャラクターに対しても、平等でなくちゃいけないものだよね?
特定のキャラに対して、
気に入っているからと独占欲を出し、
それ故にフリーにしておく…なんて展開は、
絶対に作ってはいけないもの。
でも、実際には、
大半の人がシェリルを支持しているにもかかわらず、
ランカを相手役として押す事態すらあった。
あの結末で、見た人の8割が満足と言うとは、とても思えない。
そして、やっぱりなって感じですが、
シェリル派、ランカ派で意見がパックリ割れちゃってる。
当然だよね。
どう考えても、
ランカは、容姿・性格・ファッションが、あまりに現実の人間とかけ離れてて、
感情移入しにくそうだし。
はっきり言って、
クリーミィーマミとかにしか見えないし、
外見があれで15才って設定は無理。
ミレーヌでも設定14才だし、マオでも11才なのに。
ミレーヌやマオのが、よっぽど大人っぽかったよ。
現実でランカみたいな恰好で踊ったりしてるのって、7~8歳が限界だと思う。
頑張って年上に見ようとしても、中1(12~13才)が限界。
そんなにロリコン受けするヒロインを出したいのなら、
一般向けアニメじゃなく、
そういう客をターゲットにした作品でやるべきだよ。
わざわざ、恋愛がテーマの伝統あるシリーズものでやる事じゃない…。
ランカは、
好きな方には申し訳ないけど、
元々性格が嫌いなタイプだったし、
ロリ好きなコアファンを狙って作られたように思えてならなかったので、
どうにも受け入れられなかった。
完全な妹ポジションなら問題なかったけど、
主人公の相手役の候補とするには、
どうにも頂けなかった。
まず、同性の自分から見て、ランカは、同性から好かれるとは思えない。
一般的に、
二次元でも三次元でも、
人気が出るキャラクターは、必ず同性からの支持があるものだし、
人気俳優が時代を反映するように、
キャラクターも時代を反映するものだよね?
現在、同性からの支持を受ける女性と言えば、
自分の意見をしっかり持っている、行動力があるタイプ。
正にランカとは正反対。
日本の男性はロリコンが多いと言われてるけど、海外は違うわけだし、
最近は、ロボットもの(?)も、女性の視聴者が増えてると聞くので、
海外輸出・女性客の獲得等、全体的な市場拡大のためにも、
ランカを相手役にするのは頂けないと思うんだよね。
それに、
ランカが相手役では、
話の展開的にも、幅広い年齢層への共感は難しくなる。
少女漫画じゃあるまいし、
夢も恋愛も上手くいくなんて、リアリティなさ過ぎてドラマにならないしね。
ほんと、
私としては、
ランカのポジションに来るキャラは、
もうちょっと、容姿も年齢も年相応なキャラにして欲しかった。
実際、
ランカを相手役として話を展開させようとすると、
ランカが、絵的にも小学生にしか見えないために、
ロリ好きに向けたオタ向け作品になりがちな傾向があったし。
もし、
シェリルがアルトの相手役として登場してなかったら、
アニメ好きでも、コアファンしか見ない作品になってただろうな。
少なくとも私は、
シェリルが相手役でなかったら、
そんなに興味も湧かず、見始めても、すぐ見るの辞めたと思う。
マクロスプラスみたいに、
どちらに惹かれるのも分かると思えるような、
そういう三角関係を描いてほしかった。
ランカがもう一人の相手役候補だったのは
正直不満が残るけど、
ランカみたいなキャラを相手役候補として登場させた以上は、
【購買力のある、コアな男性オタクは、
自分でも主導権が取れそうな弱いタイプを好む上に、独占欲が強い。】
↓
【好きなキャラを、妄想彼女に置き換えて考えるタイプが多い。】
↓
【コアな男性オタク向のキャラは、
作中で恋愛はしても、妄想彼女にできるよう、フリーで終わらせる。】
という事を考慮する意味でも、
アルトとランカが両想いと思われるような描写は、
極力避ける必要があったと思う。
これは、
最も購買力があると思われる、男性オタクのコア層が、
登場キャラの誰かに自己投影して見ているわけではなく、
生身のアイドルおっかけ状態で見ているため。
この手のオタクは、
作品や人間関係というより、
キャラ単体への情熱でお金を投資するから、
好きなキャラがフリーでなくなると途端に冷めてしまい、
投資もしなくなる傾向があると思うんだよね。
(シェリルのように、
本格的に不幸設定で、くっついても一瞬という事が分かっていれば、
両想いになっても、そこまで支障はないと思うけど…。)
逆に、一般の視聴者は、
「好きなキャラに自己投影して、そのキャラの視点から見たハッピーエンドを望む」
ってタイプの方が多いだろうから、
好きなキャラをフリーで終わらせる事自体には、
付加価値がないように思う。
特に今回、
キャラの人気投票見ても明らかなように、
女性ファンも、
アルトが好きで見てるというより、シェリルが好きで見てるわけだし。
この時点で、
女性ファンが投影しやすいシェリルをハッピーエンドにした方が、
女性の指示を得られるのは容易に想像がつく。
【男性オタク向キャラ】のポジションにいるランカでは、
現実の女性と違い過ぎて、
大半の女性視聴者は自己投影できないだろうし…。
最近は、
女性ファンも結構な購買力があるようだし、
その女性ファン獲得のためにも、
ランカを押す展開は、得策とは言えないよね。
確かにシェリルは、
容姿が恵まれてるし、トップアイドルで登場してるから、
ただアルトと上手くいく展開ではドラマにならない…というのは、
シェリル派の私でも思うし、
実際それでは、
シェリル派でない人・シェリルに投影できない人が、
「どうせ世の中、地位も名誉も容姿もある人しか上手くいかないんだ」
みたいな受け取り方をしてしまう恐れがある。
そのために、
シェリルを病気持ち設定にし、
暗い過去を持たせ、
ほとんど親しい人間のいない孤独な設定にしたんだと思ったし。
おまけに、
地位や人気、自分の居場所だけじゃなく、
グレイスやアルトという支えまでもとられたような状態になり、
一時は歌をやめるとまで言うような状態にまでさせられたしね。
恐らく、この時点で、
シェリルをアルトとくっつけても、
そこまで不満を持つ人はいないはず。
逆に、ランカとくっつけちゃうと、
シェリル派の人には、シェリルがただの引き立て役に見えてしまい、
この作品に対して、不満が強く残っちゃうと思う。
ランカも不幸な境遇ではあるけど、
それでも彼女の周りにはいつも、
オズマやブランや友人といった、
自分を守ってくれる存在がいたわけだしね。
それに対してシェリルは、
グレイスに捨てられて以降、アルト以外に拠り所がない。
「シェリルは強いから大丈夫だって」とか思ってる視聴者も
いたのかもしれないけど、
一人で大丈夫な人間なんて、いるわけないよ。
攻撃性が強いのは、気丈に振舞うのは、全て弱さの裏返し。
この作品で、誰よりもろくて弱いのは、シェリルだよ…。
脚本担当者は、何を考えてあんな展開にしたんだか…。
私には理解できない…。
メインにいいキャラ結構いたのに、使い方がもったいないよ…。
ランカにだけ、アルトへの触発剤(=ブレラ)があるのも、
どんなもんかと…。
それなら、
シェリルにも、
アルトへの触発剤になる男を作るべきだよねぇ。
それでこそ、対等で、展開が面白くなるってもんなのに。
ルカを、
あんな腐女子向けのロリキャラにせずに、
シェリルを好きなエースパイロットとして、
同い年か年上で登場させるべきだったんだよ。
ルカとナナセの恋愛なんて、特に必要性を感じなかったし…。
そんなとこ描く余裕があるなら、
オズマ、キャシー、三島の三角関係とか、
ミシェルとクランの恋愛とか、
もっと描いてほしかった。
きっと大半の人は、そう思ってるよ。
ナナセを描きたかったとしても、
ナナセのアルトへの片想いをちゃんと描けば十分だよ…。
ランカはほんと、
完全な妹ポジションだったら、
あんなに嫌われキャラにならずに済んだのに。
「アルトよりもシェリルが好き!シェリルが心の支え!」
って設定にしとけばよかったんだよ。
そしたら、むしろ好印象だったかもしれない…。
ランカの恋愛にしても、
どうしても誰かとくっつけたいなら、
ブレラをいとこ辺りにしといて、
ブレラとくっつけちゃえばよかったんだよ。
21話の前半辺りなんか、
ブレラとくっつけるための伏線にも見えたし、
ネット上で、
ブレラ×ランカを押す意見、結構見かけたしね。
実際、ランカって、
明らかに、人に頼って守ってもらわないとダメなタイプだし、
基本的に決断力がないから、
相手の方が余裕がないと無理だよ。
ずっと守られて生きてきた子だから、
守られるのが板についてて、
そういう関係じゃないと、落ち着けないと思うし。
アルトは、
自分一人でいっぱいいっぱいだし、
決断を遅らせて逃げるタイプだから、
やっぱ、こういう奴には、
ミシェルとかシェリルみたいに、
ビシッと活を入れられる人間が側にいなきゃ。
それに、
ミシェルやシェリルのような感情を抑えるタイプにとっても、
アルトやクランみたいな感情的な人が、
一番必要なわけだしね。
無意識下で素で接してた所からしても、
喜怒哀楽、全部ぶつけあえてた所からしても、
アルトとシェリルは、
本当に互いが必要なんだよ。
アルトとランカだと、
特にアルトが、素でぶつかってないからね。
明らかにランカに対しては、
本気で怒りをぶつけてないし、素になりきれてないし。
ほんと、
バランスのいいとこでまとまっちゃえば良かったのにね。
アルシェリ派としては、23話の後半からやり直してほしい。
せめて最終話だけでも、作り直してほしい。
ちなみに劇場版は、
「TVの総集編で、新作シーンあり。
恋愛の決着が着く!?等、結末が変わるかも。」
との情報が。
総集編と聞いて、ちょっとガックリ来た。
マクロスプラスは、
OVA4巻(=実質約100分)を劇場版(約90分~100分)にする形だったから、
上手くまとまった上に、追加要素も加えられたけど、
テレビシリーズを劇場版1作でまとめるには、
かなり無理があるよ…。
1クール(12~13話)ならまだしも、2クール(24~26話)だしね。
「総集編なら、ガンダムみたく、DVD化の方が向いてる」
「マクロスFの場合、敵を新たに出しにくいため、続編だけでは映画を作りにくい」
という面からも、
最終話に事後談を足してリメイクするのが、一番妥当だと思うのに。
総集編にしたら、
新作シーンなんて、10分あるかないかくらいになっちゃうから、
結末が変わるなんて、期待しない方が良さそうな気が…。
シェリルの方が相手として有力!ってのが明確にならないと、
私的には、
あえて総集編やる意味を感じないんだけど…。
なんか、
またしても、全力で使い回して儲けようっていうのか…って感じ。
総集編なら、むしろ、マクロスゼロの作ってほしかったよ。
とにかく、
どういう形でもいいから、ちゃんとした形で、最終話のリメイクを作ってほしい。
『エヴァンゲリオン』みたく、最終話のリメイク版を映画にするなり、
『ガンダムSEEDデスティニー』みたく、最終巻にリメイク版付けるなり、
方法はいくらでもあると思う。
現実味のある終わり方が見たいので、
エヴァの劇場版みたく、TVとは全く違う終わり方のを作ってほしい。
それで、できることなら、
パートナーとして、もっとシェリルが有力に思えるようにしてほしい。
制作スタッフさん、ぜひ願いを叶えてくれー!
マクロスFの24話の感想です。
※注意書き↓
シェリル好き、アルト×シェリル派(アルシェリ派)、反ランカ(アンチランカ)視点での感想です。
ランカ派・ランカ好き向けの感想ではありません。
24話の展開で、
23話後半のアルトの心情について、
少しでも解釈の幅が広まったように感じられたのが、
せめてもの救いです。
実際、
シェリルは同情と受け取ってしまってるようだけど、
アルト自身が、
側にいて何かしてあげたいって思ったり、
自分が側にいてほしいって思ったのは、
やっぱりシェリルなんじゃない?って気がしてきたし。
『NANA』(原作:矢沢あい)のタクミにとってのハチみたく、
パートナーとして必要なのはあくまでシェリルで、
守ってやらなきゃ・放ってはおけないっていう
家族的な義務感を感じてるのが、
『NANA』でのレイラに当たるランカなんじゃないかと…。
ランカは、
少なくとも現時点では、
レイラと同じく、
何より最優先して考えてしまう存在ではあるんだろうけど、
恋愛感情の対象とは違うんじゃないんじゃないかなって。
願望交じりにそう思わずにいられないのも確かだけど、
私はそうだと信じ続ける!
同人思考の人は、
原作内で子供でも生まれない限り、
好きなカップリングを無理にでも信じ通すから(苦笑)。
「嫌よ嫌よも好きのうち」とか
「振ってはいない」とか
「告白はしてない」とか、
いくらでも理由を付けてね。
BLって、ある意味では、その極みなのかもね(汗)。
24話は、
シェリルがカッコ良過ぎて泣けてきた。
一番言うのが辛いだろうに、「ランカを助けて来い」とまで言って…。
男らし過ぎるよ…!
それに比べてアルトときたら…。
「必ず帰ってくる」じゃなくて、
「お前の所に必ず帰ってくる」くらい言ってやれよ!
演技ばっかでも困るけど
半分でも本音があれば、気持ちは伝わるよ!
多少脚色してでも、励ましてほしい時はあんだよ!
しかも、シェリルにあれだけ辛い事を言わせといて、
そのまま最終決戦に臨ませるなー!
「待てよ!シェリル!俺は…」の後を言っていけー!
確かに、いい答えでも悪い答えでも、
シェリルが歌えなくなるって言うのは分かる。
でも、同情だけじゃないって答えだけは、すぐ返して欲しかったはずだ!
最低限、そこだけはちゃんと言い切ってから行けよ!
言ってやれば、
「もう思い残すことはない…」とか
「あとは燃え尽きるだけ…」とか言わせずに済んだんだよ…!
視聴者的に、
「悪い答えを聞かされるよりは、見る人の判断に委ねてほしい」
ってシーンだったのは確かだけど、
ランカ派・シェリル派にかかわらず、
同情だけじゃないって答えだけは、すぐにあった方がよかったはずだぞ?
それに、
シェリルは続きが後で良くても、視聴者は気になるんじゃー!(苦笑)
最終回に望むのは、とにかくシェリルの幸せ。
好きな奴・大事な奴には、誰だって幸せになってほしい。
幸せってのは、
現実であれば、
周囲の人にとっては、
とにかく生きていてくれる事になるだろうけど、
シェリルは、あくまで作品の中の話だから、
ここでシェリル派の人が考える幸せは、
「アルトが、シェリルの事を一番に想ってくれていること」
が最優先になると思う。
要は、
「結果が、病死や戦死で悲恋になっても構わない。
シェリルが死ぬ瞬間まで、彼女を一番に想っていてほしい。
そして、原作で、シェリルの死後他の人とくっつく展開を見せないでほしい」
ということ。
アルトが、ランカよりもシェリルの事を考えて動いているということを、
最終回で、なんとか感じさせて欲しい!
そして、なんとか納得できる終わりを!
誰か死ぬ形になるなら、
ランカのみ生き残る形が一番望ましい。
なんか、今の展開でランカのみ死ぬと、
シェリルと最終的にくっついても、
ランカがいないからシェリルとくっつきました、みたいな形になりそうだし…。
それだけは嫌。許せん…。
となると、他の案は、アルトのみ生き残る形か、アルトのみ死ぬ形か…。
アルトのみ生き残る形だけど、
これは、アルトにとって、シェリルの喪失の方が大きい感じに描かれないと、
シェリル派の人には、
微妙な印象になりそうだなぁ…。
かと言って、
アルトのみ死ぬ形も、
シェリルの方が好きだった…ととれるような遺言がないと、
シェリルがますます可哀そうになるだけだし…。
てか、あれこれ考える以前に、
最終話のタイトル、ランカの歌のタイトルだし…。
もの凄く不安…。
少しでも期待に近い、
なんとか許せる終わりでありますように。
マクロスFの23話の感想です。
※注意書き↓
シェリル好き、アルト×シェリル派(アルシェリ派)、反ランカ(アンチランカ)視点での感想です。
ランカ派・ランカ好き向けの感想ではありません。
22話の展開で、シェリルと寝たかと誤解しかねないような描写すらあって、
やっとシェリルを選んでくれたと思ってたのに、
23話終盤のアルトの言葉で撃沈された感じ。
続きが気になって生で見たっていうのに…。
今は、
昔に比べると、
良くも悪くも、
現実・架空にかかわらず自己投影しやすくて、
すごく感情移入して見てしまうから、
23話でのショックが薄れるのに、だいぶ時間がかかった。
見て2・3日は、ブルーな気分が抜けなかったな。
「アルトはシェリルの側にはいるけど、気持ちはランカにある」
としか受け取れないような描写があったから。
それなら、「側にはいられないけど、心は側に」という状況のが断然いい。
側にいるのに心が他にある程、残酷な事ってないよ。
あの描写では、
「SMSに入った動機はランカ。
でも、今一番したいことはフロンティアを守ること。
だから、たとえランカでも、
敵となるなら、大事なもの(シェリルとか、フロンティアとか)を守るために殺す」
という感じには思えない。
むしろ、
「SMSに入った動機はランカ。
その後の行動も動機はランカ。
今思えば、一番守ってやりたかったのがランカだった。
だから、ランカが敵となるなら、あえて俺が殺す」
みたいに思える。
あれでは、シェリルが泣いたのも、
「私だけを思ってはもらえない」と感じたからではなく、
「やっぱり一番はランカか。自分には同情だけか。」
と感じたからみたいに見えてしまう。
見てしばらくは、
「アルトがランカを好きって決定打になるかも…」という不安が強くて、
こういう感じにしか受け取れなかった。
でも、
冷静になって状況を整理していけば、決定打ではないですよね?
アルト自身が、ランカを好きだとか愛してるとか口にしたわけじゃないし、
シェリルに対しては同情だけだと言ったわけでもない。
不幸な状況にある人が、
自分に向けられる優しさを同情としか受け取れなくなるのも、
当然の事。
それが、死を目前にした人となれば、尚の事。
それに、
辛い状況の人を見て、優しくしたり、支えてあげたりするときって、
どんな場面でも、少なからず、同情する気持ちがあるものじゃないでしょうか。
どんな人も、
角度を変えれば、お互いの状況に上下が存在するもの。
実際に、
全ての面で相手と同じ状況になることなんて、ありえないわけだし。
でも、人が支え合おうとする理由が、ある意味、ここにあるのも事実。
私は、愛情と同情は、同時に存在するものだと思います。
辞書で引いたら、
同情は「他人の感情、特に苦悩・不幸などをその身になって感じること」、
愛情は「深く愛するあたたかな心」、
とありました。
場合によっちゃ、この二つの感情は、自身でも見分けが付かなくなるもの。
戦場のような、危機的状況下での恋が実らない…と言われるのには、
こういう理由もあるんじゃないかな。
オズマが
「その時々の感情に流されてるんじゃないか」と、
流されるのがいけないこと…みたいに言ってましたが、
人間てそういうものじゃないですか?
特にアルトは、まだ精神的にも年齢的にも子供なんだし。
そりゃ、
軍事的に物事考えたり、
目先の欲望に負けたり…というシチェーションなら、
流されるのがよくないのは分かるけど、
別にあの時のアルトって、そういうわけじゃないと思う。
人間は本能に従って生きる生物だから、
たとえ状況に流されたとしても、
本当に望まないことだったら、できないし、
とっさに、思ってもみないことは口にできない。
少なくとも、感情が付いていかないはず。
当然、感情のない言葉は、相手に届かない。
誰かと話していて、聞く気があるかないか分かるのと、同じことです。
ランカが去る時、アルトはとっさに行くなと言いました。
とっさの言葉は、本音です。
シェリルが歌い続けると言った時、
抱きしめ、側にいると言って、それを聞いたシェリルは泣きました。
シェリルが泣いたのは、
アルトの言葉に気持ちがちゃんとあって、それを感じたからだと思う。
アルトの中で、
「空が好きで、飛びたかった」
「ランカを守ろうと思った」
「ランカをバジュラの所に行かせたくなかった」
「シェリルを支えてやりたかった」
っていうのは、
きっと、全部本当なんですよ。
23話でアルトの心情が理解し辛いのは、
「アルトが、
シェリルの事に触れず、ランカに関してだけ吐露したために、
どういうつもりで言ったのかが分かりにくい。」
「口にしたアルトと、それを耳にしたシェリルで、解釈が異なっている。」
「シェリルは病気が進行し、以前よりも死が目前の状態。」
「クランの反応を、
『それがお前の選択か』とか、無言で目を潤ませる感じにしておけばいい所を、
『それがお前の愛か』と言う描写にしたために、
アルトの台詞よりも、クランの台詞の方に意識がいってしまう。」
ってのが主な理由じゃないでしょうか。
もうちょっと、分かりやすい脚本にすべきだよね。
しかし、
こんな微妙な展開になるぐらいなら、
何も人間関係が清算されてないという批判が出ても、
マクロス7みたいに、
完全に視聴者が好きなように受け取れる展開の方がよっぽど良かった。
23話の流れは、正直、理解できない。
「求められた役を演じてしまう」という性質が、
何故シェリルに対してだけ当てはまってるような流れになるのか…。
むしろ、
その表現はランカに対しての方が当てはまりやすいし、
少なくとも、
シェリルに当てはまはって、ランカに当てはまらないという事はないはず。
ランカの事は、
やたらと過保護に反応し過ぎで、
同じ目線で話してるようにはとても見えなかったから、
妹的存在として、
オズマみたいな感覚で執着してるとしか思えないのに…。
事実を知らされずに周囲に振り回される様を、
無意識に自分と重ね見てしまって、
放っておけなくなってるような感じもしたし。
ランカを救うことで、自分を救おうとしているとしか思えない…。
私は、
シェリルの方が不幸だからって理由で、肩入れしてるわけじゃないです。
確かに、
選択肢があって、どちらも嫌いじゃない場合は、
より不幸な方に味方しやすい傾向があるかもしれないけど、
いつもってわけじゃないし。
やっぱ、
最終的には誰でも、
「どっちが好きか、大事か」ただそれだけだと思うんですよね。
それでもって、
残念ながら、
嫌いな奴の幸せまで願ってあげられるほど人間できてないから、
アルトとランカの両想いが成立するのだけは
どうしても認められない。
結果的にすれ違って実らないとしても、
一時的にでもアルトとランカが両想いになるのは認めたくない!
今回初めて思ったけど、
どうせ振られるなら、
嫌いな奴とくっつかれるよりは、
同性愛でも、
自分が好感持てる奴とくっつかれた方がまだいい!
同性愛やBLに対して、
ある程度は抵抗を持っちゃうけど、
それでも、
「実はミシェルが好きだったんだ!」とかカミングアウトされた方が、
よっぽど受け入れられた。
ミシェル、普通に好きだったから。
実際、この作品の中では、
パートナーにするならミシェルだろって思ってたし、
性格的に見てて、
自分が一番何かしてやりたいなーと思うのも、
男の中ではミシェルだったし。
結果的に振られるのなら、
自分の好きな奴は、自分でも惹かれる相手を選んだんだと、
納得して諦められる形で終わりたいし、
せめて、好きな相手の幸せを願える形で終わりたい。
相手がランカだったら、
自分の好きな奴は
自分よりもアレをとったのかと、
ランカだけじゃなく、
自分自身や好きな奴までも嫌いになりそうな気がする…。
まぁ、あくまで架空の話なので、
現実の恋愛では、
微妙に感じ方が違ってくるだろうけど、
基本的には、似たような感じ方をする気がするなぁ。